業者のセオリー「物件は4つ以上見せるな!」
何のことかさっぱりわかんないと思いますが、この不動産業界での常識です。
「いっぺんに4つ以上の物件を見せてもお客様が迷うだけだから、一度に紹介するのは多くても4物件。それ以上見せちゃだめだよ。」と何度先輩業者の方に教えていただいたことか。だから、現在他社業者さんでも不動産を探してもらっている方は心当たりがあるのでは? ほら、一度に4つ以上の物件を見せてもらった事ってほとんどないでしょ。 実際にたくさんの物件を紹介すると迷ってしまう以外に、お客様がせっかく希望にぴったりの物件の情報も見落としてしまうという危険性もあります。 確かに一理あると思うのですが…。でも、
「大いに迷って欲しい」のがホンネです。迷ってしまう課程の中にこそ、生涯の住み家について真剣に深く考える場面ができる訳で、そうして考え抜いた結論がご購入に至った場合の手に入れた時の感動は(なんとなく勢いで買っちゃった人)とは比較にならないでしょう。
もうかなり前の話ですが、大手不動産仲介業者のFCの加盟説明会に行ったときの話です。 日本一の不動産営業マンになったことがあるという講師の方が、そのノウハウを教えてくれました。 そのノウハウとは、お客様に丸1日時間をつくってもらい物件見学ツアーに行くのですがその順番が非常に大事なんだそうです。
分かりやすく箇条書きにすると。
1番目 非常に好物件だが・・・明らかに予算オーバーな物件 2番目 予算内だが立地や環境、もしくは程度が悪い物件 3番目 本命物件(業者が一番売りたい物件) 4番目 条件がかなり悪いけど激安な物件
一度全部を↑の順番でまわった後、お客様が根をあげるくらい、ぐるぐると何回も4つの物件を見てを回ると、日が暮れた頃には契約(本命物件)に至るそうです。 その講師はその当時も現役の営業マンで土・日ごとにこの方法で確実に契約を取り、 「5件以上の契約を取らない月は無い」豪語しておりました。
自信満々で「このようなノウハウを教えてあげるからFCに加盟しなさい」という講師に、「うちは仲介業者なんで、不動産…販売会社のFCになるつもりはない。」と帰ってきましたが、今考えるとこの講師の営業方法って一種の催眠販売なのかも?
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