不動産屋は別名「千三つ屋」
千三つ屋っていうのは、昔の不動産業者のことで本当のところの意味は1000物件の内、3つぐらいしか仕事にならない職業。
つまり、1000件の売り物件があっても、その人の希望条件を満たすのはせいぜい3つしかないという意味だと思うんだけど、バブルの頃にあまりに業者が横着だったせいか、いつの間にか「千の内、三つしか真実を告げない、つまり嘘ばっかの職業」の意味に置き換わってしまいました。
実際のところ、バブルの頃の逸話として、例えば販売中の分譲地の目の前に、よそからバスの停留所を移動して持ってきたり、停留所の時刻表に嘘の発着時刻を書き込んだり、冗談みたいだけどホントの話だそうです。岐阜ではないけど。 嘘ばっかり言って信用できない業種だって言われても仕方がない。
それじゃ、今はどうかって言うと、お客様に嘘をつくなんて事は論外で、それどころか、例えば、買主様がうっかり見落としてしまいそうな事も、見つけだして報告するのが常識になっています。
これは、残念ながら業者自身がモラルを向上させたと言うより、裁判所の判例がそうさせたと言えます。 喫茶店をやるつもりで購入した土地が、建築基準法で喫茶店の建築が認められない地域だったケースや、5年前に自殺があった土地を業者が説明無しで売ってしまったりしたケースでは、不動産業者にその土地の買い取り請求が命ぜられたり、本来、事前に知っていれば購入を見合わせたような事を、業者が説明を怠っていればほとんどの場合に、不動産業者の過失責任が問われる結果となりました。
これまでの経緯はともかく、今の不動産業者は、すっかり信用しても大丈夫。って事と、万一、業者の説明不足や、調査ミスがあった場合でも、購入後であっても業者に責任を負わせることが出来るってことを知っていると、泣き寝入りなんてハメだけは避けることができますよ。
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