本当にあったとんでもない出来事
先日、とんでもないことが起きましたので、その事例をご紹介します。
それは、当社が買い主様側についての仲介でした。物件は、岐阜市内にある中古住宅。当社スタッフがお客様を現地にご案内して、無事、契約の運びとなりました。
いつも通り、物件の調査を入念に行い、きちんと内容も確認してありました。売り主様、買い主様双方にとって納得のいくご契約…、となるはずでしたが、気になっていた点が、ただひとつ。この物件には担保が2件設定されており、今回の売買代金よりも担保の額が多いケースだったのです。
当社が売り側に付いているときは、当然ながら「担保をはずせるかどうか」を確認してから、物件とします。しかし今回の場合は、売り側に他業者が付いていましたので、こちらとしては出しゃばるわけにもいかず、それでも相手業者に、
「担保の件はそちらでしっかり確認をしてくださいね」
と、頼んでいました。さらに契約から決済(引き渡し)までは一ヶ月ほどありましたから、私は数回に渡って担保抹消の件を確認しました。すると業者からの返答は、
「大丈夫確認しましたよ」
というものだったので、こちらも安心していたというわけなのです。
しかし、引き渡しの当日、担保を付けていた銀行が1社しかきてないのです…。 登記簿上は2件担保がついているのに、おかしいなぁ?と思い、業者に、
「もう1社の銀行は?」
と聞きました。すると、
「えっ、同じ銀行じゃないの?」
と言うではありませんか…。私の顔から血の気が一気に引きました。 さすがに普段は温厚な私も、
「どういうこと! 電話で何回も担保は2件ついているから確認頼むよ! って言ったじゃない! 確認したんでしょ!」
と怒鳴りました。すると業者は、
「売り主、本人が大丈夫だって言った…。担保は同じ銀行が2件つけていると思った…」
ですって。自分では何も確認していなかったのです。 結局、決済は行えず、買い主様には大変迷惑をかけた上、引き上げていただきました。
本当に買主様にはご迷惑をかけてしまいました。 仲介業者ともあろうものが、自分で何も確認しないで売り主任せにしている話は、本当に前代未聞です。許せませんね。
世の中にはたくさん不動産の仲介業者が存在しますが、中にはこのようないい加減な仕事をする業者もいます。今から不動産取引をしようとされる方は、十分に気をつけていただきたいと思います。
後日談ですが、今回の買い主様には別の物件をお気に召していただき、無事に引き渡しも済みました。担保の件も、ばっちり!で、今回は本当にホッとしました。
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