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「早く決めないと売れてしまいますよ~」のウソ、ホント

このセリフ、どこまでホント?

物件を検討している買主に対してお決まりのこのセリフはどこまでホントで、どこまで業者の脅し文句か、非常に気になるところではないでしょうか。
実際の話、あまりに業者がこのセリフを頻繁に使うので全く真実みが無くなってしまっているというのも現実ですが。
そこで今回は、客観的に統計上のデータからこのセリフの真意を探ります!

サンプル:1年間の岐阜市内の売り物件(3573物件)

成約した物件の数 638物件(売り物件全体の17.8%)
(※成約した物件の売り出し、又は値段変更の日から成約まで日数)

1週間以内に成約した物件 132物件(21%)
1ヶ月以内に成約した物件 212物件(33%)
3ヶ月以内に成約した物件 360物件(56%)

…この集計はこのコラムのために初めて調べてみた数字で、過去にこのような調査はしたことが無かったのですが、私も意外な数字でした。

ここで非常に気になったのは、売り出し、又は値段変更(値下げ)からわずか1週間のうちに、売れ筋の物件の2割以上がもう買い手が付いてしまっていることです。
それにしても、あらためて統計を取ってみて思った以上に売れ筋の物件の足が速いのでびっくりしました。

ただ、すべての物件について当てはまるわけもなく、需要が高い物件にのみ、この傾向があてはまるはず。ということで、本当に結論を急ぐべき物件についてもう少し掘り下げてみようと思います。


全部がすぐ売れるわけじゃない!

さて、売れる物件のうち33%がなんと1ヶ月以内に成約しているという衝撃的な統計結果が出てきました。

しかしもちろんこの統計には、1年以上たっても売れていない物件は除かれています。
全売物件の中で、1年以内に売れた割合は、当社の調査によると、ある年は、おおよそ18%位。

どんな物件でも余程価格が相場から外れて高い物件以外は、売り出しして1年もすれば売れていたのは、過去のバブルの時代の話で、現在は、8割の物件は売りに出して1年たっても売れていません。
ですから、全部の物件が決して早いタイミングで売れている訳では無いということです。

どんな物件にたいしてでも「早く決めないと売れてしまいますよ~」という業者がいれば、それは、単にバブルの時代を引きずったまま現在に至った戯言と笑い飛ばすことにして、問題は、すぐに売れてしまう物件か、1年以上経ってもなかなか売れない物件なのかをどうやって判断するかです。

実は、それを見分けるにはポイントがありまして、早く売れる物件には以下のような特徴があります。また、以下の条件に一つとして該当しない物件は、まず…いつまで経っても売れません!

1. 売り物件が少なく、人気が高い地域の物件
 例:岐阜市(長良地域、西岐阜駅付近など)、柳津町、笠松町など比較的価格帯が控えめの物件。

2.立地条件が優れている物件
 例:南向き。駅近く。

3.手頃な価格帯の物件
 例:特に土地、中古とも2000万円前後が需要が多い。

4.特に安い物件
 例:相場よりも1割以上安い。

以上の条件の物件の場合は、迅速に対応する必要があります。じっくり検討する上でも、速やかに3日以内には、現地を見学するように心がけましょう。
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