知って納得! 現地ご見学時の注意事項
お客様にとって、わくわくのマイホーム探し。中でも現地見学は、最もイベントとして盛り上がるポイントと思いますが、当然、所有者である売主様にとっても買い手の該当物件への接触は重要な出来事です。その後の契約や交渉を不利にしないためにも、ぜひ、以下の注意事項にお気をつけいただきたいと思います。
- 売主様と直接話さない
- 資料を持ってうろうろしすぎない
- 許可なくメジャーで土地を測らない
- 近所で派手な聞き込みをしない
こんな実話があります。
あるお客様が現地見学に行き、場所を確認して近所を歩いていた時たまたま話し掛けた人は、なんと売主様のお知りあいでした…、と、それだけならよかったのですが、赤の他人と思って売主様のことを根堀葉掘り尋ねていた事が売主様に伝わってしまったのです。 偶然通りかかった通行人が所有者の知り合い…、というのは、ご近所づきあいということを考えればなんら不思議なことではないのですが、初めての土地に行くとそうした感覚も少し麻痺してしまうのかもしれません。結局、値引き交渉等の難しい部分は何もなかったにも関わらず、このお客様は購入お申込みの時点で断られてしまったのです。
残念なことに、こんな事例は枚挙に暇がありません。仲介業者への手数料を惜しんで売主様に直接交渉する方もいますが、そのような場合は即座に売主様から業者に通報がいきます。不動産の取引には、きちんとした資格を持った不動産仲介業者と、法律に則った手順とが必要だからです。また、売主様にご挨拶に伺うのは決して悪いことではないのですが、情が邪魔して価格交渉を言い出せず、いいなと思いながら見送る結果になったり、すっかり購入を期待した売主様から矢の催促が来たりと、客観的で冷静な判断をするのにマイナスになってしまうことも多いのです。
基本的なマナーを守ることは、特に大切です。見に行った土地でたまたまタバコを投げ捨てただけで商談を断られることもあれば、逆にマナーが良かったせいで思わぬ価格交渉に成功することもあるのです。いずれにしても、売主様に悪い印象を与えて値引き交渉が成立することはほとんどありません。
現地を見て、あれこれ欠点を探し出したいお気持ちはわかりますし、取引結果にご満足いただくためには、すべてを業者任せにせず、ご自分の目で物件を見ていただくことも大切です。しかし、こと不動産物件の瑕疵(不具合)についてだけは、素人目で詮索するのはかえって危険です。ご自分の目でじゅうぶん調べきった、と思われても、一般に買主様が思いつく様々な心配事は、当社の物件調査項目の1/10ほどだったりするのです。お知りになりたいことは、なんでもご相談ください。後日、担当者が責任を持って調査をさせていただきます。
なんといっても、不動産業者最大の仕事は「交渉」と「調査」なのですから…!
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