いい業者・悪い業者・ふつうの業者
岐阜近郊エリア内にも、かなりたくさんの不動産会社があります。
こんなにたくさん仲介業者がいて、不動産物件が足りなくならないのかしら、と思うくらい、今日も多くの不動産会社が営業しています。
お客様からすれば、普通に営業を許可されている中に、そこまでひどい業者は居ないだろう…、と考えるのは、当然だと思います。
しかし、いろいろなお客様や同業者にお話をうかがっていると、時々、
「え、そんな業者さんが？」
とびっくりしてしまうことがあるのも、事実です。
そこで今回は皆様に、いい業者、普通の業者、悪い業者とは？ ということについて、お話したいと思います。
まず、「普通の業者」とはどんな業者かと言うと、自社物件を「気に入ってもらえるよう営業努力する」業者です。ごく自然に普通に、一生懸命まじめに仕事をしているのが、普通の不動産業者です。
しかし、そんな普通の業者が「悪い業者」に成り下がってしまう瞬間があります。
それは「いざ契約となった時、最も慎重に確実に行うべき調査をいい加減に行う」ことです。
不動産仲介業者の仕事は、物件を探して提供すること以上に、物件や契約相手についてじゅうぶん調査して、お客様の安全を守る事、と言えます。
にも関わらず、売り側業者の調査報告を受け取っても、内容があまりにも適当で、結局当社で再調査しなければならない…、という事がしばしばあります。
このままでは、
「とても仲介できる状態ではない」
と当社が判断して、皆様へのご紹介から外した物件も少なからずあります。
高い買い物だからこそ、簡単には売り買いできないものだからこそ、その一回の取引に対して慎重さと誠実さを心がけてこそ「いい業者」といえます。
それに反して、一回売れば仲介手数料が入るし、お客様にとっても一生のうち何度も売ったり買ったりしないだろうから評判なんて気にしなくても平気だし、売ってしまえばこっちのもの…、とばかり、いい加減な仲介をするのが「悪い業者」なのです。
その見極めを、最初の段階からすることは難しいと思います。
しかし、たくさんの不動産業者の中から「いい業者」を選び、その業者が提供する情報の中から、更に自分自身の目で「一番いい」と思える物件を判断する、という事こそ、皆様ご自身が求められる「最良の物件獲得のためのハードル」なのです。
資金計画はばっちり。物件に関する家族会議も回数を重ね、こんな家がいい、というイメージもはっきりしてきた。さあ、もう条件に合う物件を見つけるだけ！となったら、そこから先は、それまで以上に厳しい目を、仲介業者の仕事振りに向けていただきたいと思います。
「悪い業者」は、お客様を不動産の素人と見て、わからないことはわからないまま、けむに巻こうとします。
「いい業者」は、お客様が不動産について詳しくない事を前提にして、些細な不安を解消するために奔走してくれるはずです。
後になって「だまされた」と泣かないためには、仲介業者とのやりとりをまとめておく必要もあると思います。電話口など口頭での質問や回答は、言った言わないを巡り、後でトラブルに発展することもあります。
一つ一つのハードルを、どうか確実に乗り越えて、心から達成感を味わえるような不動産獲得を目指してください。皆様に「いい業者」との幸運な出会いがありますように。
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