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不動産の価値

突然ですが、直感で答えてみてください。
皆さんは、家(建物)と土地、どちらの価値が高いと思いますか?

これは、国によってかなり結果のわかれる質問ではないか、と思います。日本では、家(建物)の価値よりも土地の価値を信奉する人が多いからです。

欧米諸国などの海外では、反対です。まず家に価値があって、土地は二の次なのです。
どうしてこのような違いが生じるのでしょう。

欧米の人々にとって、家とは「育てるもの」であり、「歴史の一部」であるとも言われています。それは努力次第でいかようにも高めていけるもの、と思われているのです。

家自体の構造や社会習慣、気候や人生観の違いが根底にあることは事実ですが、家そのもの価値を多くの人が認めているからこそ、中古物件の売り買いはずっと盛んです。しっかり手入れをすればするほど価値が上がるので、家主もメンテナンスに精を出しますし、その結果、家自体の寿命も延びるということなのでしょう。

一方、日本では家を自分の生活環境や規模に合わせて住み替える(そのために売り買いする)よりも、建て替えてしまう方が多いようです。だからこそ中古住宅を買う人は、家自体の状態よりも、

「その家が建っている土地にはどれくらい価値があるか」
「家を抜きに考えた場合どれくらいつぶしが効くか」

ということに関心を注ぐのかもしれません。
お客様を中古住宅にご案内していると、「この家は、あとどのくらい住めるでしょうか?」と聞かれることが良くありますが、そういう時は、「これまでとこれからのメンテナンスの具合によって違ってきますよ」とお答えしています。

休日に少しづつでも庭の土や生け垣を手入れしたり、水回りを丁寧に点検したりという行動が、10年先、20年先の我が家の価値に変わっていくからです。

最近では「古家」がちょっとしたブームで、築何十年もの日本家屋のたたずまいが見直されています。そうした家屋の価値も、日頃の小さな手入れの積み重ねによって保たれているのです。

古い民家を見て、「いいなあ」と感じた経験が皆様にもおありかと思いますが、その心地よさは、水を打たれた玄関先や、磨きこまれた床材の向こう側に、家族を愛し、その快適な暮らしを守ろうとするまごころを感じるからこそ、ではないでしょうか。

苦労して建てた新築住宅が、20年経ったら価値ゼロ、なんて寂しいですよね。
せっかく一国一城の主になるのですから、「借りるより建てるほうが得だから…」で、おしまいにするのはもったいない。
風情のある、風格のある住まいを目指して、皆様もがんばってみませんか?



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