タッチの差で現金に負けるなんて…!
とても残念な結果となってしまったケースについて紹介します。 お客様には相当乗り気でご検討いただいていた物件が、 タッチの差で他の買い主様の手に渡ってしまったのです。
それはDという業者が売り主様からご依頼を受け、 当社にも売却の手伝いを依頼してきた物件でした。 大変気に入って現在検討中、金融機関の返事待ち、 という状態まで進んだお客様がいらっしゃったので、 その旨をD社に伝えたところ、 「検討中では他の商談を止めれない。 手付金を用意して契約を即日出来る人が優先です」 との回答が返ってきました。
当社では原則的に検討中のかたを優先して順番待ちとし、 ローン相談で借入が可能な場合はそのままご契約に運びますので、 「それはおかしい」 と意義を唱えましたが、方針の違いもあって、 その物件を商談中扱いにすることは出来ませんでした。
そこでお客様の金融機関に事情を説明し、短時間での融資相談を依頼しました。 担当者の理解も得られ、早速、お客様への相談も開始されました。
ところが日曜日にD社から電話があり、手付けの現金を持って来た人がいたので、 そのまま契約しました、のこと。 これには当社の担当者も唖然としてしまいました。
確かに民法、法規にのっとるなら契約が全て。 商談中の状態を重んじて返事を待つか、 手付けの現金を優先して契約に持ち込むかは、 その不動産業者の器量にゆだねるしかないのが現状なのです。
物件が気に入ったが融資に不安がある場合には、 融資不成立を停止条件とする『ローン特約付き契約』の方法もありますが、 こうした便利な条件付契約は時に諸刃の剣で、 こちらが持ちかけることでお客様を無意味に慌てさせ、 冷静なご判断を鈍らせてしまうという可能性もあります。 それを考慮するあまり、話を進めることを躊躇した結果が、 今回のようなケースにつながってしまったのでした。
また、このような理由で物件を買い損ねた、というお話は、 当社の担当してきたお客様からも多数聞かれます。
不動産を購入するまでには大変なご苦労がありますが、 社員一同、心より応援していますので、どうかめげないでくださいね!
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