希望条件をくつがえした!?それは妥協ではなく英断であった…
一般的に希望条件というのは、
① 地域(学校区など) ② 種別(土地・中古住宅 建売・マンションなど) ③ 予算 ④ 面積(土地の広さ、建物なら間取り) ⑤ その他(交通の便、間口の広さ、土地の向き)
などがあげられます。
以前ドリームゲートに申し込まれたお客様に希望条件を聞いたら、 ○○方面で○○坪~○○坪で、~○○○○万円の土地を南向で探していると言われましたのでさっそく物件をピックアップして紹介させて頂きました。
比較的数多く見つかったのですが、その中でも南向きとなると、3物件しかなく、坪単価も40~50万円と高いので、予算の範囲内の面積では間口も狭くなってしまいました。
間口の広さは特に条件にあげられてなかったのですが、誰でも狭いより広い方がいいに決まっています。(ここで余談ですが、間口の狭い家の方がお金が貯まると、昔聞いた事がありますが…)南向きで、間口が狭いと家の設計上どういったデメリットがあるのでしょうか? まず、建物の南側に玄関を配置するので、その分間口が余計狭くなって、一番日当たりのいい南側部分の一部がカットされてしまいます。 南側以外の北部屋の日当たりが悪いので、中庭や天窓を設けたりして、建築費も割高になったりと、いろんな面で制限を受けます。
そのお客様にも図を書いたりしながら説明したら意見が一致し、その時点で、南向きの3物件を候補から外しました。今回目玉であった物件は、東向きで、相場では坪単価40万円位ですが、30万円前半と格安物件で、同じ予算でも南向きよりかなり広くなります。家の設計上で言えば、全部屋南向きに配置することも出来そうです。
早速、次の日に現地を見に行かれ、前向きに検討するとの連絡を頂きました。坪単価の安いところで、比較的広めに土地を購入できる場所なら話は別になりますが、今回のように坪単価が高い地域で、予算上どうしても住宅の設計に制限を受けるほど面積が限られてしまう場合には、土地の向きにこだわらず、設計上有利な、余裕のある物件を選ぶことが良い結果を生みます。こんな条件の変更は妥協と言わず、英断と言えるでしょう。
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