八百屋に大根を買いに行く調子だった!
私は先日、この頃の鬱陶しい梅雨空を吹っ飛ばすような経験をしました。
ある同業者から土地の査定(売却価格)をして欲しいとの相談を受けました。 私は早速現地の確認にいきました。
場所は岐阜市加納でJRの岐阜駅まで歩いて2~3分の所で立地条件はよかったのですが、間口が狭い上南側に3階建ての建物が建っていて日あたりが悪く、しかも現地には何十年も前に建てたと思われる古家が建っていました。
これらのことを考慮して査定結果を送信しましたが、その後業者さんの方からはそれきり連絡がなかったのです。後日、そこの事務所へ行ったときにわたしが査定した物件が資料になって机の上に出されていたので、物件資料のコピーをもらって営業に行きました。
とは言っても営業に行ったのは物件の両隣の2軒だけでそのうちの1軒は不在だったので物件資料を置いて、もう一件は門前払いされたので物件資料をポストに入れて帰りました。
すると、その数時間後に門前払いされた方から連絡があって買いたいとの申込みが入りました。情報を発信してからわずか2~3時間の出来事でした。いくらその方の自宅の隣でよくわかっているからと言っても数千万の買い物ですからこれには驚きました。 すぐにその方と面談して購入の意思を再確認し、先方の業者さんへ連絡しましたが、もう少し待って欲しいとのことでした。
私は嫌な予感がしました。 商談が具体的になって時間が長引くと、無事に成約する確率は時間に反比例するという法則が経験上あるのです。業者さんに詳しく話を聞くと、実は当初の査定というのが、現状に建っている古家を解体したらいくらくらいかかるか?と地主さんから相談を受けただけの話で、売却するという話ではなく、業者さんが聞き間違えて売却の査定をしてしまい、売り物件でもない土地の物件資料をつくって流してしまっていたのです。
それから約一ヶ月後、なんと幸いなことに地主さんの同意を得ることができ、無事契約を締結する事ができたのです。 結局、話としては先に買い主が見つかり、売り主さんに売却を打診したところ了承していただけた、という形に落ち着いたわけです。正直成約はあきらめていましたが本当によかったと思いました。
買い主様に縁、わたしに運があったのだと思います。
とはいえ、皆さんは2~3時間で即答してしまうような危険なまねは決してしないようにしてください。
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