こんな不動産屋にはご用心!
業界の恥を自ら晒すのは大変恥ずかしいことですが、 不動産取引の内幕をご覧いただくためにも、ひとつの実例を紹介いたしましょう。
これは、ある日の当社社員と、とある不動産業者の実録会話です。
当社社員 「この土地の測量図をFAXして欲しいのですが」
業者 「測量図送ったら買ってくれるの?そのお客さん」
当社社員 「いや、まだ検討中で何ともいえませんが、 建築のプランを考えたいので測量図が欲しいそうなんです」
業者 「FAX送るのもただじゃないんだから!」
当社社員 「すみません。あと、地盤調査をしたいのですが現地に立ち入って地盤調査してよろしいでしょうか?」
業者 「絶対買ってくれるという保証があれば、地盤調査でもなんでもしてもええよ」
当社社員 「保証はできません。調べた結果が良くなければ、キャンセルされると思いますので」
業者 「ほんなら断るわ。地盤調査までしといて買わんなんて、そんな横着な客には買ってもらわんでいいし」
当社社員 「…」
こんな会話が未だに交わされる事実が、情けなくなってくる瞬間です。 昔、中古住宅の案内中に、天井に雨染みを発見したお客様が、売主様に直接「雨漏りしたことがあるんですか?」
と聞いたところ、別の不動産業者が急に
「天井にシミくらいどの家にもありますよ!」
とぶぜんと答え、案内の後でお客様に対し、 「失礼な事を平気で聞くんですね。売主さんに対して礼儀が無さすぎです」
と言うので、困ったお客様の代わりに、 「うちの会社では、不安な事は直接売主さんに聞いてくださいと言ってますので、お客さんが悪くはないですし、雨漏りについては、聞いて悪いことだとは思いません」 と答えたことがありました。
もともと、買主様が家の中を見る理由としては、どこか悪い部分がないだろうか、外観以上に内部に痛んだ点が無いかを見に来ているのに、それを否定されては、中を見せてもらう意味が無いではありませんか。 本当に不思議な事をいうとあきれてしまいました。
前述の業者もそうですが、一部の不動産業者は、買主様の不安をケムに巻くのが仕事と勘違いしているとしか思えません。
また、当社のように他社の物件を紹介する業者を軽蔑する風潮もあります。 そういった業者が存在する限りその業者とお客様との間に入って仕事をするうかい不動産の責任は重いわけですが。 うちの会社は押しが弱い(というより押しが無い!)ので、案内しても他社に比べると成約率が低いようで(その代わり案内の数は桁外れに多いけど。)、
「うかい不動産は家を売る気があるの?」と言われる事もありますが、本来、不動産仲介業者は不動産でなくて、安心や信頼を売っていると信じていますので、そうした業者の方々と理解しあうことは難しいようなのです。
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